さらさらのパウダースノー、体と心を暖めてくれる温泉とおいしい食事、地元の人々の温かなもてなし。仙台から山形、福島へ。冬の東北には、疲れた体をほぐし、人々を癒やす「ゆったりとした贅沢な時間」が流れている。




大阪を朝出発、お昼には蔵王温泉でスキー三昧！！




　｢もう、仙台に着いたの！」
京阪神から、南東北へは、航空機の利用で、驚くほど、早く便利になった。「東北に一度行ってみたいけど、遠くて」。そんなイメージは過去のもの。大阪・伊丹空港から東北地方の玄関口・仙台空港までのフライト時間は１時間１０分。東京に行くのとほとんど変わらない。

　冬のレジャーの王様、スキーと温泉の両方が一度の旅行で楽しめる蔵王温泉スキー場だって、朝の飛行機に乗れば、昼には広いゲレンデでシュプールが描けるほど。マイカーや電車で近郊のスキー場に行くより早くて楽ちん。しかも、温泉、美食、イベントと楽しいことが満載の極楽スキーが待っている。

　山形市内の蔵王温泉スキー場は、単独のスキー場では国内最大級の面積を持ち、スキーヤー、スノーボーダーなら「一度は滑ってみたい」と憧れるスキー場だ。スキーシーズンには、大阪—仙台便の到着にあわせて、仙台空港から直行バスが運行している。

　樹氷を間近に見ながら滑ることができるが、ロープウエーなどで登下山できるので、近年は樹氷鑑賞が目的の国内外の観光客も多い。地元の人々が「アイスモンスター」と呼ぶ巨大な樹氷に出合えそうだ。

　上級スキーヤーも一瞬たじろぐ、最大斜度３８度の急斜面の「横倉の壁」から、初心者や家族連れでも楽に滑れる「百万人ゲレンデ」まで、初心者から上級者まであらゆるスキーヤー、スノーボーダーが楽しめるゲレンデ構成もうれしい。

　東北には、ふもとに温泉街があるスキー場が多い。そのため、家族連れも目立つ。

　蔵王では、リフト乗り場のすぐ近くにまで温泉街が広がる。情緒たっぷりの老舗旅館から、ゲレンデ直結の近代的なホテル、ペンションまで。




　子供や孫が滑っている間に、おじいちやん、おばあちゃんは露天風呂めぐりや樹氷観賞など、好みに合った過ごし方ができる。

　味巡りも魅力のひとつ。蔵王のジンギスカン店では低脂肪の山形県内産ラム肉を使っている。くさみのない生肉やオリジナルのタレの開発など、工夫を凝らした店同士の競争が味を向上させている。

　グルメが注目するのが｢山形そば｣。毎朝、打ち立ての手打ちそばを出してくれる蕎麦（そば）屋もあり、滞在中に毎日通う観光客も少なくない。

　樹氷鑑賞ツアーが人気

　２月には「蔵王樹氷まつり」としてさまざまな催しが行われる。６日（土）は「雪と炎の饗宴」。スキーやスノーボードの華麗なデモンストレーションや松明(たいまつ)滑降や雪上花火などが繰り広げられる。１３日（土）、１４日（日）には、雪見露天風呂の無料開放なども。また、今年は「蔵王温泉開湯1900年祭」として、年間を通じ多彩な記念イベントが開催される。

　スキー＋αの魅力は味の探求

　東北の旅をスキーだけで終わらせてはもったいない。東北最大の都市・仙台市から仙台空港へは、直通列車で１７分で移動可能。福島市や山形市へも列車や車で数十分から１時間半程度。好アクセスをいかし、東北の旅に＋αを加えたい。

　仙台市内の街中観光には、仙台城址、瑞鳳殿など市内の主要観光スポットを巡るバス「るーぷる仙台」が便利。一日乗車券（大人６００円）は、乗り放題でエリア内のすべての停留所で乗り降りが可能。仙台を代表するグルメ｢牛タン｣店を巡るのにも重宝する。

　仙台の牛タンは香ばしいにおいと肉厚で歯ごたえがあるのが特徴。炭火で焼かれた牛タンに牛テールスープ、麦飯の組み合わせは絶品だ。



　｢仙台づけ丼｣にも注目。新鮮な魚介を各すし店ごとの工夫を凝らしたタレに漬け込み、丼に。南三陸の海の幸を満喫できる仙台の新名物だ。

　少し足を伸ばせば、松島の「かき小屋」では、採れたてのカキを、野趣味あふれる炉端で焼いて食べさせてくれる。

　１２月に東北を旅するなら、冬の仙台最大のイベント「光のページェント」が必見だ。１２日（土）から３１日（木）まで、定禅寺通りと仙台駅前の青葉通りのケヤキ並木が数十万個のイルミネーションに彩られ、幻想的でロマンチックな東北の夜を演出。期間中は、るーぷる仙台が夜間特別運行される。

　せっかくの東北だから温泉に泊まりたい！

　仙台でも温泉を楽しみたい。秋保（あきう）温泉は｢名取の御湯｣と呼ばれ、古くは伊達家の入湯場が置かれた。作並温泉は僧、行基が発見したといわれ、かって源頼朝の軍勢もここで兵馬を休めたといういわれをもつ。



　福島では、ご当地グルメ「円盤餃子」が」話題だ。休日には、全国各地から餃子ファンが「餃子の食べ比べ」にやってくる。

　発祥は、戦後間もなく大陸から引き揚げてきた人々が闇市で出した本場仕込みの餃子が市民に定着した「ふくしま餃子」。フライパンに円形に並べて焼き、そのまま皿に移して出す店が多いことから、「円盤餃子」として口コミやネットで広まった。市内の「餃子の会」加盟の１６店では、あっさり系やニンニクをきかしたもの、皮にヨモギを練り込むなど、多くの餃子メニューを取り揃えている。

　野球ファンなら、｢古関裕而記念館｣を訪れてみては。福島市生まれの音楽家、古関裕而は、高校野球の大会歌「栄冠は君に輝く」、阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」を作曲した。生前、古関が作曲に使用していた和室が再現されているほか、楽譜などの資料が展示されている。現在、古関の生誕１００年を記念し、入場は無料。

　福島市内の宿泊は「飯坂温泉」「土湯温泉」「高湯温泉」で風情ある雪見風呂を楽しみたい。

　飯坂温泉は、東北随一の規模を持ち、古くは東征を行った日本武尊（やまとたけるのみこと）や「奥(おく)の細道」の松尾芭蕉もこの湯に入ったと言われる。



　谷あいに立ち上る湯けむりが印象的なのが、土湯温泉。１３種類の異なった泉質の温泉がある。お土産には同地発祥の伝統こけしがオススメ。

　東北の温泉のイメージ、白く濁った硫黄泉につかりたいなら高湯温泉へ。標高７５０メートルにある露天風呂では、気分も爽快に心身ともリフレッシュできる。

　東北には湯治場として古い歴史を持つ温泉街が多い。一面の雪に囲まれ、露天風呂に入れば、湯煙の向こうから歴史上の偉人が話しかけてきてくれそうな気がする。

日月餅 天神橋店 満寿美堂 馳走三昧河野 パスコーレ アルベロ レンドラ ブランジェリー タカギ ペルベッリーニ カトマンドゥ シティオス タヴェルナ クチネッタ シャンボール ルーチェ 法善寺横町店 ラリティー 香港海鮮 大丸心斎橋店 ハッピーバリ 寿司割烹遠藤 クゥー 才谷家 三ツ島 大衆炭火 堀江店 麺乃家 魚菜処 出入橋 Ｈｏｏｐ店 クラブハリエ パティスリーフォンセ ペンネンネネム コーイチ 真田山店 エストローヤル タンダーパニー クラスノ アンフィニ メランジュ 総大醤 ボルカノ 関大前店 長浜ラーメン イエナ ＩＥＮＡ レオニダス アンティカオステリア ウシヤマ