Ｂ級グルメで地域活性化を目指そう―。春日部商工会議所青年部（持木一剛会長）が、春日部の花、フジをイメージした「春日部焼きそば」を考案した。２４日、２５日に開かれる「かすかべ商工まつり」で初めて販売する。同青年部は「富士宮、横手の“ご当地焼きそば”を追い越すような春日部の新名物にしたい」と意気込んでいる。

　Ｂ級グルメが全国各地でブームだ。中でも富士宮焼きそば（静岡県富士宮市）、横手焼きそば（秋田県横手市）は、週末になると県外からの客で行列ができるほどの人気。地域経済への波及効果も大きいとされる。

　県内にも、太めん焼きそば（川越市）、岩槻ネギの塩焼きそば（さいたま市）があり、これに刺激を受けた同青年部メンバーが「春日部発のＢ級グルメを作ろう」とアイデアを出し合い、春日部流のご当地焼きそばを誕生させた。

　「春日部焼きそば」は、通常の焼きそば麺を使ったあんかけの塩焼きそば。紫色のゆかりをトッピングし、フジの花をイメージしたのが特徴。酸味の効いた独特の香りが、従来の焼きそばにないさわやかな風味を醸し出している。

　「来年春ごろには市内の飲食店１５店で販売を始めたい」と話す会長の持木さん（４２）。調理師の石川慎也さん（３４）は「Ｂ級グルメのグランプリを目指したい」。商品開発の中心役を務めた井上浩伸さん（３５）は「東武伊勢崎線沿線の太田市も焼きそばで有名。将来は、ご当地焼きそばを沿線の名物にして地域振興の一助としたい」と夢を膨らませる。

　当日の販売価格は３００円。２日間で６００食分を用意する。問い合わせは井上さん（ＴＥＬ０９０・１８０４・０２８８）へ。

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　商工まつりは今年１３回目となる秋の恒例行事。市内の生産品・特産品を紹介する工業物産展、商業大即売会、フリーマーケット、模擬店など多くの催しがある。会場は大沼公園と市民体育館。両日とも午前１０時～午後４時。

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