地元しょうゆメーカー　考案こくと香ばしさ「新名物に」

もろみとしょうゆを加えていためられる「小豆島焼そば」（小豆島町で）
　香川・小豆島の新たなご当地グルメにと、地元のしょうゆメーカーがもろみなどで味付けした「小豆島焼(やき)そば」を考案し、２５日、開催中の「第３回全国醤油(しょうゆ)サミットｉｎ醤(ひしお)の郷　小豆島」に合わせて販売した。

　ご当地グルメ界には、弾力のあるめんが評判の「富士宮焼きそば」（静岡県富士宮市）などがひしめき、関係者は「“先輩”に負けない人気商品にしたい」と意気込む。

　売り出したのは小豆島町安田の「ヤマロク醤油」（山本健司社長）。社内の焼き肉パーティーで、焼きそばを調理していた社員がソースの代わりにもろみを使ったのがきっかけで誕生したという。

　この日は店頭に鉄板を設置し、社員がそばと豚肉、レタスなどをいため、自社のもろみと４年ものの天然醸造のしょうゆで味を調え、マヨネーズをかけて完成。近くの主婦や子どもら約１３０人がもろみ独特のこくと香ばしさを堪能した。

　同社は飲食店への普及を目指し、「小豆島焼そば」の条件を、島内産のもろみとしょうゆ（できれば天然醸造で杉のたるで仕込んだもの）で味付け▽オリーブオイルか島で製造されるごま油を使用▽最後にマヨネーズをかける――と規定。５代目の山本康夫さん（３６）は「島の新しい名物になれば。家庭でも作ってほしい」と呼びかける。

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